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Vol.16 愛に溢れた人事評価制度

私が新卒で15年間務めた企業は、人事評価制度が導入されていた。生まれたてのひよこは、最初に見た世界があたりまえと思うように、それがあたりまえだった。成果を出せば、評価も上がり、自分でも、今期は頑張れなかったな・・・と思うとそれなりの評価だった。年に2回の評価は、習慣化されていたので、日々の仕事もその基準に照らし合わしながら、自分なりに努力したりやる気を高める工夫をしたりしていた。

キャリアは環境との相互作用で形成される。私生活が思うようにいかなくて、仕事に没頭できない状況のときもあった。仕事がうまくいかないのは、私生活のせいにするのは卑怯だと自分の中では捉えていたので、どうすれば私生活が思うようになるのか、考え行動に繋げてきた。

私は、人事評価制度は、企業の規模に関わらず、必ず必要だと思う。「大企業でないから・・・」「以前、導入を試みたが、うまくいかなかったので・・・」などを理由に躊躇される企業が多く、もどかしさや虚しさを感じることが多い。

そんな中、「希望」を感じる出来事があった。現在、コンサルティングで関わらせていただいている企業。正社員、パート社員、アルバイト合わせて10名。先日、訪問したとき、社長が人事評価制度の素案を作成されアドバイスを求められた。そして、アドバイスした内容を反映させたものがメールで送られてきた。ランクアップの達成感を短いスパンで感じることが可能になるように、ランクは出来る限り細分化した。それに対し、報酬額を見える化した。これから、心がひとつになるよう経営理念に基づいた基準と技術・知識の基準を盛り込んでいく。

「人事制度を導入してうまくいった事例を教えてください」という声も多い。事例はあくまでも事例にしか過ぎない。背景が大事だと思う。この会社は、社長の社員への愛、社員から企業への愛に溢れている。みんなで利益を出して、もっともっと会社をよくしたいと働くメンバー全員が同じ方向を向いている。

人事評価制度導入事例が増えていくことで、導入してみようと思うきっかけづくりにはなるかもしれない。その導入のプロセスが大事。システマティックにインストールしただけでは、実際の評価が機能しない。泥臭い、愛に溢れた制度づくり・・・を進めていく。

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