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Vol.305 高校生からの純粋な質問

お隣に住まわれる方のご紹介をいただき地元の高校生に講話をさせていただいた。

事前に、「宮﨑さんに質問してみたいことをまとめました」というプリントをいただいた。そこには、32の質問があった。ひとつの質問は7名からというものも。

最初に用意していたスライドをいったん、白紙にし、すべての質問にお応えする形で作りなおした。

高校生の純粋な質問は、私を深堀りしてくれた。あたりまえだと思っていたことが、自分にとって、実はものすごく大切なことだったことにも気づかされた。「今の仕事に就くまで、他の職業への憧れはありましたか」という問いかけ。アナウンサーになりたかった。でも、なれなかったのか、そもそもなろうとしていたのか・・・納得いくまでの挑戦どころか、わずかな挑戦もしていなかった。地元の募集がないから・・・高校2年生の時に倒れた母のそばにいなければならないから・・とまさに自己防衛だらけ。なれない理由を環境のせいにしてチャレンジしなかった。就職に向けて、何の働きかけもしなかった。それって本当になりたい仕事と言えるのだろうか・・・自己理解も職業理解もないままにただ、憧れていた職業。まさに憧れだ。なぜ、憧れていたのだろう・・私は、何のためにアナウンサーになりたかったのだろう。華やかさを求めてではなかったことだけは確かだ。中学から6年間放送部で華やかでないことは身に染みていた。最初は、腹筋100回から始まり、発声練習だけで終わる毎日。むしろ、華やかでないことを知ったとき、なりたくなったのかもしれない。地道な努力を積み上げる仕事。

うーん、アナウンサーになりたかった私って・・・

純粋な質問は、自問自答を促してくれる。キャリアコンサルタントとして、その質問にどれ程の純粋性があるかは大切だ。改めて感じた。これだけではないたくさんの気づきをいただいた。高校生の皆さんに心から感謝している。

 

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