父の誕生日。必ず電話をかけるようにしている。先月、突然、島根に来てくれたので、数日間、親孝行らしいことが出来たような気もするが、これでいいのかなあといつも思う。高校生のときに母が倒れたので、大学の入学式には、わざわざ来てくれた。それが、ものすごく嬉しかったことを思い出す。

電話で「何か欲しいものある」と尋ねると、「ない」と笑いながら答える。お酒も要らない。服も要らない。何も要らない。

そのあと、「顔を見せに来てくれるだけでいい」と。

もっと会いに行こう。父が私の父親であることに誇りを感じている。