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Vol.37 母の愛

母が他界して15年が経つ。もし、もう一度、誰かに会えるという願いが叶うなら、やはり母に会いたい。

先日、スーパーで寒天が目に入った。母は、よく、寒天ようかんを作ってくれていたことを思い出した。中に果物をたっぷり入れてくれたり、カラフルな色の寒天ようかんを入れたみつ豆を作ってくれたりしていた。

寒天は、最近よくある粉ではなく、棒の寒天。母を思い出し、食べたくなって買って帰った。昔からの包装紙。そこに、「海藻豊富な」と書かれてある。

あっ、そうか・・・私の唯一、苦手な食べ物はワカメ。海藻が苦手。でも、寒天ようかんは大好物。母は、寒天ようかんで海藻の栄養素を摂ることを意識してくれていたのかな・・・

答えは、わからないけれど、母の愛を感じて、なんだか嬉しかった。

今日は、交流分析士1級養成講座を担当した。幼少期の母の影響。21歳で私を産んだ母は、幼い私から見ても、何となく頼りない気がしたが、一生懸命で、何事も全力だった。出来ることはすべてしてくれていた気がする。理由なく叱られたこともないし、言葉で傷ついたこともない。ただ、母は身体が弱くて、私が幼稚園児のときに期間は忘れたが、入院していた。母に会いに病院へ行き、帰るときの寂しい気持ちはなんとなく記憶にある。

人生をどう生きるかは、自ら決めることが出来る。母への感謝の思い。母に安心してもらえるような生き方をしたい。それが今出来る親孝行かな、と思う。

母に会いたくなったら、また寒天ようかんを作ろう。

 

 

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