Vol.126 雑学博士の息子との対話
息子との対話は実に面白い。
今日は、一緒に温泉へ行く道中、部活動の話をしてくれた。どこかに出かけるのもいいものだ。
そして、今日は、朝昼晩ご飯をしっかり作り、一緒に食べるという思いで朝を迎えた。「何が食べたい?」に対し、必ず答えは、「美味しいもの」今日もそうだった。お昼は、大好物の肉じゃがを作った。そして炊き立てご飯をお茶椀に盛る。
「熱いっ!」お茶椀の陶器が薄すぎる、と言い始め、そこから雑学博士登場。
「お殿様の話、知らんの?」から始まり、
「あのね。昔は器は、薄いほど上等と言われていて、お殿様はいつも手が熱くなるのを我慢して食べていたんよ。せっかく家来が作ってくれて、いい器に入れてくれているから文句を言ったらいかんなあと思って。(いささか、息子の自己概念も現れる)それから、ある日、諸事情により、農民の家でご飯をよばれることになって、その時、分厚いお茶椀に入ったご飯が運ばれてきて、全然熱くなくて、おおっこれはよいと、お殿様は思ったんよ。だから、それから厚い陶器も良いとされるようになったんよ」
という具合に話してくれた。「なるほどね~」とふむふむと感心しながら、夕ご飯は、厚めのお茶椀に入れて出した。
「おおっ、お茶椀かえたね」とにこっと息子。こんなさりげない対話が幸せで仕方ない。
リカちゃん人形の目は真正面を向いていないことを教えてくれたのも息子。明日は、子どもの日。何かプレゼントしよう。
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